“高橋一生ロス”にファンとNHKの悲鳴… 「直虎」視聴率低下
〈息ができないほど泣き叫びました〉
〈泣いた……来週生き返るとかないですよね〉
その日、NHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」のツイッターには悲鳴ともつかぬ書き込みが殺到したのである。8月20日に放送された回〈嫌われ政次の一生〉で、高橋一生(36)演じる小野政次が、壮絶な最期を遂げた。あまりの嘆きの声に、残りの放送が心配になってくるほどなのだ。
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少し長いが、内容を説明しておくと、高橋演じる政次は井伊家城主・井伊直虎(柴咲コウ)の幼馴染にして家老である。
弱小大名・井伊氏は、今川氏に服従していたが、政次はその意を受けて直虎を監視する役目だった。周りから“今川の手先”と嫌われていたが、密かに直虎を慕い、尽くし続ける。
桶狭間の戦いで今川氏が敗れ、徳川の今川討伐が始まると、直虎は徳川軍と通じ、密かに領内通行させるという手段に出る。ところが、自陣に裏切り者がいて、途中、徳川軍が矢を射掛けられるというトラブルが発生。「やはり今川に通じていたか」と直虎は捕えられるのだが、罪を被ったのが政次だった。無実を知る直虎は必死にかばうが、政次は直虎を守ることしか頭にない。
〈白黒をつけむと君をひとり待つ 天つたふ日ぞ楽しからずや〉
直虎と碁を楽しんだ思いを辞世の歌にしたためた政次は、刑場へ向かう。そこへ現れる直虎。磔台(はりつけだい)に縛られ処刑されるその瞬間、自ら槍を取り、深々と政次の胸をえぐった。
「日の本一の卑怯者と未来永劫語り継いでやる!」
そう叫ぶ直虎に、政次は血を噴きながら罵り返す。
「笑止! 女子(おなご)だよりの井伊に未来などあるものか」
すべて、徳川方を納得させるための芝居で、ファンからは「究極のラブシーン」との評価も寄せられた。視聴率は過去3カ月で最高タイの12・4%を記録した。
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