誰もが襲われる「白内障」 最も危険なのは“夏の太陽”
従来、あたかも自然の成り行きのごとく捉えられてきたのが白内障であろう。何しろ60代では60%以上、80歳以上ではほぼ100%が罹るとされており、まさしく加齢に伴う国民病というわけだ。それでも、早期発見に如くはなし――。
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金沢医科大学病院の佐々木洋・眼科科長が言う。
「眼の水晶体の33%は、クリスタリンというたんぱく質でできています。これが加齢や紫外線照射、酸化ストレスなどによって凝集することで濁りが生じるとされています。...