安全で旨味が濃い……　隠れた名キノコ・タマゴタケを「捕まえて、食べる」！

タマゴタケごはん？

　タマゴタケは旨味が大変濃く、バター焼きにでもすれば、市販のキノコでは味わえない絶品の料理となる。傘がもろくて崩れやすいため、市場にはほとんど出回らない隠れた名キノコなのである。

　しっとりとして柔らかい傘部分に対して、柄部分はシャキシャキとしており、2種類の歯ごたえが楽しめるのも魅力だ。炊き込みごはんにして、たまごかけごはんならぬ、タマゴタケごはんにするというのもおもしろいだろう。このダジャレを言うために、キノコ探しに挑んでみてはいかがだろうか。

　最後に注意事項だが、なにかを捕まえるときは安全にはくれぐれも気を付けること。そして食べるときも生食は絶対にせず、衛生面にも気を配ること。この夏の旅では、ホテルやレストランでの豪華な食事ばかりでなく、一食くらいは自分で「捕まえて、食べる」という挑戦を組み込んでみるのはいかがだろうか。

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玉置標本（たまおき・ひょうほん）
1976年埼玉県生まれ。東京のウェブ制作会社に勤めた後、フリーライターに転身。趣味は食物採取全般で、週に1度はなにか天然物を捕って食べている。

週刊新潮 2017年8月17・24日夏季特大号掲載

特別読物「山には『タマゴタケ』海には『ミズクラゲ』　川や湖も野生食物の宝庫！　夏休みの課題は『捕まえて、食べる』！」より

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