マセラッティ付プランに、1泊40万円ヴィラ 「超高級トラベルガイド」ホテル編

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「まさに今が狙い目」

 車にも乗らず、とにかくホテルライフを満喫したいというムキもあるだろう。

 前述したリッツなど外資系高級ホテルを中心に、各地には多くのリゾートが点在するが、未だに知られていない「穴場」が存在する。

 年300日をホテルで過ごすホテル評論家の瀧澤信秋氏が厳選したお薦めのリゾートを2つ紹介しよう。

 1つ目は、熱帯夜に喘ぐ都会とは無縁の北海道。海外からの観光客にも人気のニセコ町にある「カサラ・ニセコビレッジ・タウンハウス」だ。瀧澤氏が言う。

「広大なリゾート地『ニセコビレッジ』の中に建つカサラは、4LDKの間取りでキッチンやバーカウンターに和室まである。既存のホテルとは違う非日常の別荘気分が味わえるんです。ニセコといえば冬場のスキーが有名ですが、最近は夏のリゾートとしても開発が進んでいます。今はその途上なので、このホテルはまだまだ知られていない。まさに今が狙い目です」

 もうひとつは、避暑地の定番・軽井沢である。これまで“メジャー過ぎる”と敬遠していた人も、「ザ・プリンス ヴィラ軽井沢」に泊まればその認識が変わるという。ご当地の老舗・軽井沢プリンスホテルが、14年に新しくオープンさせたヴィラは、オンシーズンで1泊ひとり40万円(メゾネットスパタイプ)を超える。

 そのワケを瀧澤氏が説明する。

「メゾネットスパタイプの部屋は3LDKで、129平方メートルの広さ。天然温泉に浸かることができる専用の露天風呂が付いており、外には16平方メートルもある専用のテラスがあるんです」 

 その場でバーベキューを楽しんだり、軽井沢プリンスのシェフを呼んで料理してもらうこともできると瀧澤氏は続ける。

「朝食やティータイムは、ヴィラ宿泊者専用のセンターハウスでいただけます。これがまた素晴らしく、高級食材を使った料理にフルーツやドリンクなど、何を食べても美味しい。これからメディアでも取り上げられそうですが、今のところは比較的、予約も取りやすい点がオススメの理由です」

 都心からのアクセスも良好な避暑地で非日常の別荘気分を味わえる。

 路銀は青天井の世界だが、人生という旅は一度きり。たまには超高級トラベルに我が身を委ねてみては如何だろうか。

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斎藤岬(さいとう・みさき)
1986年生まれ。雑誌編集者を経て、フリーランスに。ビジネス誌やWEB媒体で編集・執筆を手がけている。

週刊新潮 2017年8月17・24日夏季特大号掲載

特別読物「『海老蔵』歌舞伎鑑賞に世界遺産『平等院』貸切!! 『超豪華列車』『VIP客船』で行く 超高級トラベルガイド」より

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