すい臓がん、乳がん、アルツを早期発見 確率95%超「マイクロRNA」を体験してみた

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実際に体験してみると…

 実際に、本誌(「週刊新潮」)の20代男性記者がすい臓がんとアルツハイマーのリスクを調べてみた。提携先の一つである東京・銀座の「ロイヤルクリスタルクリニック」で検査したところ、すい臓がんはB、アルツハイマーはCとの判定が──。同院の日比野佐和子医師によれば、

「B判定とは、集団の中でがん患者が20〜40%いる領域に位置しているということ。微量ながらがんに関連するマイクロRNAが出ているわけで、今後の生活習慣次第で変化も大いにあり、安心はできません」

 とのことで、

「甘いものは要注意です。糖質を過剰摂取すると、血糖を下げるためにインスリンが分泌されるので、すい臓に負担がかかります。胃に食べ物が入っていれば糖質の吸収が穏やかになり、急激な血糖値上昇を抑えられる。食べるのなら間食でなく食後がいいでしょう」

 またアルツハイマーについては、

「20代でC判定……。かなり珍しいと思います」

 としながらも、

「レシチンが脳の神経を活性化させると言われています。軽度のアルツハイマー患者を対象とした実験では、摂取で改善がみられたという報告もある。大豆由来と卵黄由来があるので、手軽に摂ることができます」

 同院ではこれまでに3例、検査によって腫瘍が発見されたケースがあったという。

「うち2人はすい臓の大きな腫瘍で、いずれも良性でしたが、以後のリスクも考えて手術を選ばれました。もう1人はファーター乳頭という部位のがん。すい臓がんの判定をもとに精密検査を行った結果、分かったのです。3人とも、人間ドックを受けていたにもかかわらず腫瘍が認められず、ミアテストで初めて分かったとのことでした」(同)

 日比野医師は、C以上の判定が出た場合、画像検査を勧めているという。

週刊新潮 2017年8月17・24日夏季特大号掲載

特集「臨床試験を待たずに受診できる! 『がん』『アルツハイマー』超早期発見」より

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