『永遠の0』著者・百田尚樹が指摘する「ゼロ戦の欠陥」と「日本の欠点」

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ゼロ戦と日本人

 百田尚樹氏の小説家デビュー作『永遠の0』は、累計で450万部を超えるベストセラーとなり、映画も大ヒットしたが、一方で、「戦争を美化している」といった批判が寄せられることもあった。そうした批判をする人がどれだけ本当に実際の小説を読んだり、映画を観たりしていたかはいささか怪しいが、ともあれ未読の人は、「ゼロ戦をカッコよく描いた作品なのかな」と思ったかもしれない。

 しかし、百田氏は新著『戦争と平和』の中で、意外なほどゼロ戦について厳しい評価を下している。アメリカの戦闘機グラマンと比較した場合、ゼロ戦はたしかに最高レベルの技術の粋といってもよい戦闘機ではある。...

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