「茂木経済再生相」の公職選挙法違反 タダで衆議院手帖を配布
「衆議院手帖」を配布
そんな人物が改造の目玉のひとつ、「人づくり革命」をも担当しているとは悪い冗談でしかないのだが、それはともかく、栃木県足利市を中心とする5区で連続8選し、王国の評判は音に聞こえて久しい。そんな新大臣の公職選挙法違反を、事務所関係者が打ち明ける。
「茂木の事務所は、5区の有権者に対して『衆議院手帖』を配っています。毎年3000部ほどで、1部600円なので、180万円に相当するものです」
黒地に金色で「衆議院手帖」と入り、縦15センチ×横9センチ×厚さ1センチと、iPhone7Plusとほぼ同じサイズ。前半はスケジュール欄、半ばに官公庁などの連絡先、巻末に日本国憲法や国会法が並ぶのが特徴で、永田町でしか取り扱われていない代物だ。
「配布対象の選挙区内の有権者というのは……」
と、この関係者が続ける。
「各地域内にある『後援会』の幹部が主ですが、後援会費を払っていない人がかなり含まれており、彼らが無償で手帖の提供を受けていると認識しているのは間違いありません」
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