グリ森「キツネ目の男」はおとり役だった? 公開されなかった“モンタージュ写真”

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「ハウス食品脅迫事件」でも目撃

「おとり役かどうかはともかく、現場の状況を探りに来たのは間違いない」

 と話すのは、府警で唯一「キツネ目の男」を2度見た捜査員。男が再び姿を現したのは、約5カ月後のこと。ハウス食品脅迫事件のときだった。

「現金1億円を積んだ輸送車を警護するため、名神高速・大津サービスエリアに入った直後のことでした。レストラン横の公衆電話の前で、受話器を手に輸送車をじっと見ている男がいたんです。確認のため近付くと、男が不意に振り向いた。すぐにピーンときました。色の薄いサングラスをかけていましたが、間違いなく高槻駅で見た、あの目やったんです」(同)

 捜査員は本部に職質の許可を求めたが、当初の任務遂行を優先するよう指示される。代わりの私服刑事が男を追ったが、またもや見失ってしまう。その報を聞いた捜査員は悔しさの余り天を仰いだという。

「実は、上層部はそれまでFが本当に犯人グループと関わりのある人物なのか、半信半疑だったんです。現金奪取の現場に再び現れたことで、ようやくクロとの心証を持ったようです。今度現れたときは問答無用で職質しろとなったでしょう。しかし、その機会は終(つい)に訪れなかった」(府警関係者)

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