本人たちが明かす「こまどり姉妹」刃傷事件、始まりは“血判ラブレター”
照明のライトで、男が持っていた刃渡り50センチもの刺身包丁が煌(きら)めいた。その刃先は自ら殺意を持つかのように、女性歌手の首筋めがけ、突き進み――。昭和41年(1966)5月9日、鳥取県倉吉市で発生した「こまどり姉妹」殺人未遂事件は、人気絶頂にあった双子歌手の運命を大きく変えた。芸能人が、熱狂的ファンに襲われるストーカー被害の先駆けとも言われる事件だ。その舞台裏を、当の姉妹が語り尽くした。
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〈今日も渋谷のハチ公前で待っていたのに、君は来なかったね〉〈君は運命として僕と一緒になる人なんだ〉
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