赤ちゃんはコウノトリが運んでくる? 2人目の作り方が分からない夫婦がとる行動

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 赤ちゃんはコウノトリが運んでくる――。という伝承、一度は聞いたことがあるだろう。もちろん実際にコウノトリが赤ちゃんを運んでくるはずないことは自明の理なわけだが、実は近年“コウノトリ”を頼りにして、子どもを授かった夫婦と出会った。

 そんな馬鹿な。鳥を頼るのか?と思った方、大間違い。彼らが頼りにするのは、“コウノトリ”という妊活アプリである。

 Sさん(32歳女性・5歳女児)と夫は“性”に閉鎖的な夫婦で、1人目出産後からセックスも激減。今は1年に1回くらいのセックスになり、それも夫から直接誘われることはなく、夫はいつもすぐ寝るのにその日だけリビングをうろうろする、キッチンにいるときやたら来て体がすれ違うなどの行動をとるのをSさんが察するという。

 3歳差で2人目が欲しいというのは夫婦共通の思いだったけれど、Sさんから「今日です」と言うのは恥ずかしいうえ、夫も「いつ?」と言えない性格なのでお互い気まずい雰囲気。そこでアプリ「コウノトリ」に登録することに。

「コウノトリ」は、排卵日に「チャンスダヨ、カエラナキャ」というメールが夫へ自動配信され、それに対し夫は「帰るよ」をスワイプするのみ。心の準備ができるので便利で“性”の会話ができないSさん夫婦にはぴったりでめでたく2人目を妊娠したという。

そういう気分にならない

 既に子どもまで作っておいて、今更恥ずかしいなんてことがあるかと訝しむ方もいるだろう。しかしSさんのように、1人目がいるのに、「2人目の作り方が分からない……」と悩むママたちが密かに多いのだ。都内に住むWさん(34歳・息子3歳)もその中の一人だ。

 Wさんは家族3人で“川の字”で寝ているのでお互い全くその気にならずあっという間に3年。もし最中に子供が起きてしまったらと思うと到底無理だった。

 子供部屋を作ったら変わるかも……と別室にしたものの、突然息子が部屋に入ってきたらと思ったらまたもや気になり無理。夫も同様だったようで、夫から「家ではそういう気分にならないから、2人で旅行に行かない?」という提案が。

 Aさんは子供を預けてまで……?と悩んだが、2人きりにならないとこの先もできないかもと決意。最初は近場の温泉を考えたが、1泊だけだと確率が低いのを見越し、思い切ってタイミングを合わせてハワイに。結果、2人目もメイドインハワイになったと言う。

 この2組に代表されるように、1人目がいるからと簡単に2人目を作れるわけではない。2人目だからこそアプリや旅行など、第三者的な何かを頼らないと難しい“気まずさ”が隠れている実態があった。

デイリー新潮編集部

2017年8月19日掲載

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