「香取慎吾」続投、「みのもんた」降板… テレビ秋改編の人生すごろく

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

 真夏のこの時期、テレビ業界は秋の番組改編の話題一色となる。3カ月毎に区切られた枠で放送する都合上、10月からの新番組は勝負どころ。年間視聴率の総決算となるため、秘密裏に番組や出演者の入れ替えを決めているのだ。秋に向かって賽は投げられた!

 ***

 各局の番組改編で最も注目を浴びているのが、元SMAPメンバーたちが出演する番組のその後である。

 芸能担当記者が言う。

「9月でジャニーズ事務所から独立する香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎の3人は、大手事務所の後ろ盾を失う格好になりますからね。長年、テレビ局とジャニーズの関係性の上で成立していた枠から外されるのか、残れるのか。彼らが今後どういう芸能活動をするかの試金石でもあるのです」

 まず、草なぎと稲垣は深夜枠のレギュラー番組を1つずつしか持っていない。付言すれば、草なぎはNHKの人気番組「ブラタモリ」のナレーションもこなすが、幸いこの2人は改編を乗り越えられる見通しだとか。対して事務所独立の最右翼だった香取は、テレビ朝日系「SmaSTATION!!」とフジテレビ系「おじゃMAP!!」の2つのレギュラーを持つ。これらは古巣のグループ名をもじった番組名を持つだけに、秋の改編で打ち切られると見られていた。

 ところが、だ。

「フジの方は秋の改編以降も存続が決まっています」

 と話すのは、さる番組制作会社幹部である。意外にも、フジの背中を押したのは、ジャニーズ事務所だったと話を続ける。

「6月にスポーツ紙が『スマステ』の9月打ち切りを報じましたが、一部のファンから裏切者を許さない事務所の圧力だと訝しむ声がネットで上がった。イメージ悪化を懸念した事務所がフジに根回ししたそうです」

 人生すごろくでいえば、解散で「1回休み」となるところ、一気に「存続」へとコマを進めた格好なのだ。

「ズバッと」

 だが、あの大物司会者に目を転じれば、まさかの降板で「貧乏農場」ゆきが囁かれている。

 その番組こそがTBS系「結婚したら人生劇変!○○の妻たち」。MCを務めるみのもんたは、30年近く続いた文化放送のラジオ番組も3月末で終了し、秋以降の地上波レギュラーは日本テレビ系「秘密のケンミンSHOW」だけとなってしまう。

 もっともTBSに聞くと、

「当番組の編成に関して現段階で発表していることはありません」(テレビ宣伝部)

 とニベもないが、

「ウン、終了は事実だよ」

 と、みのサンご本人は殊勝な様子でこう話す。

「1カ月くらい前に打ち切りが決まりました。TBSの月曜午後7時枠は視聴率が4、5%とずっと数字が悪くてね。今年1月に局から依頼があって引き受けたんだけど、数字がとれなかった。残念です」

 他方、業界へと話が及ぶとめっぽう鼻息を荒くして、嘆き、そして語るのだ。

「どのチャンネルを捻ってもみんな同じで見たい番組がないのが非常に残念ですよ。僕もNHKやBSの歌謡番組ばかり見てしまうしね。例えば、ニュースやワイドショーなんてどこも独自の視点や切り口がない。朝から晩まで、国会議員がお手々を繋いで新幹線とか同じことをやってるだけでしょ。だから、僕はテレビ朝日系のネットテレビで、土曜夜8時から生放送のニュース番組をやっています。日本の政治を変えるつもりでズバッと世の中を斬っている。ぜひ見てください」

 ちゃっかり宣伝も忘れないみのサンだが、果たして自ら賽を投げ、見事「上がり」へと辿りつけるか――。

週刊新潮 2017年8月10日号掲載

ワイド特集「真夏の狂い咲き」より

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。