上場「メルカリ」創業者のサクセスストーリー いたちごっこの問題出品

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今年一番の大型公開

 気になるのはメルカリがどうやって儲けているのかだが、それは売買が成立した際に徴収する10%の手数料だ。このやり方が大当りして、ホコリを被っていた不用品を出品する客が殺到する。出品数も1日100万点にものぼっているが、評価されているのはそれだけではない。

「メルカリでは主に専用のアプリを使って取引が行われています。そのアプリは日本では5000万、アメリカでも2500万のダウンロード数があります。海外で実績をあげられないIT企業が多いなか、珍しく日米両方で利用されているアプリなのです。アメリカではバイセルトレードという中古品の取引が盛んですが、そうした文化にうまく入り込めたことが大きかった」(ITジャーナリストの井上トシユキ氏)

 投資家が期待するのもむべなるかな。上場は12月頃だが、早くも時価総額1000億円以上との声も飛び交っている。スシローグローバルホールディングス(988億円)を抜いて今年一番の大型公開になりそうなのである。

 そのメルカリの株の29%を握っているのが、創業者の山田進太郎氏(代表取締役会長)だ。上場すると持株の時価はざっと300億円近くに達する。どうやって、ここまで漕ぎ着けたのだろうか。

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