皇太子さま、山形ワイン酒蔵をご訪問 赤ワイン試飲も

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 地元にとって、“おいしい”話に違いなかった。

 皇太子さまが7月27日から2泊3日の日程で山形県を訪問された。宮内庁担当記者が言う。

「今回の主な目的は、28日、天童市で開かれた全国高校総体の開会式へのご臨席。ご挨拶では九州北部や東北での豪雨に触れ、被災地へ配慮されたお言葉もありました」

 その後、将棋駒の生産日本一で知られる同市の将棋資料館をご視察。翌日には朝日町にあるワイン醸造会社「朝日町ワイン」に足を運ばれたのだ。

 ブドウの産地としても有名な山形県にあって、創業は昭和19年というこの醸造所。最近では国産ワインコンクールで賞を獲るなど、注目を集めている。特に昨年の伊勢志摩サミットではワーキング・ランチにこの会社の赤ワインが提供されたことが話題になった。

「皇太子さまは14時過ぎに現地に到着され、ブドウ畑や貯蔵庫などを視察。赤ワインも試飲されました。もともとお酒はお好きで、ワインも好んで飲まれているそうです」(同)

 担当者によれば、

「試飲されたワインは、2種類ございます。一つは国産ワインコンクールで金賞などを受賞した『2011マイスターセレクション遅摘みマスカットベリーA赤辛口』。すでに非売品ですが、甘い中にもシナモンのようなスパイシーな香りが評価されました。もう一つは、2016年に収穫したブドウで作ったワイン。まだ樽に入れて1カ月しか経っていないものです」

 2つのワインには大きな違いがある。

「11年のワインは芳醇さがあり、16年の方が若々しい。殿下は11年のものを飲まれて“色が鮮やかで、おいしいですね”とお話しになっていました」(同)

 ちなみに、若いワインは樽で熟成させ、来年9月に発売される予定だ。

「サミットに続き、殿下が行啓されたことで、注目していただけるのではないでしょうか」(同)

 さながら、有名ソムリエの如し。殿下の“お墨付き”に沸いたのだった。

週刊新潮 2017年8月10日号掲載

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