韓国で勃発、「財閥総帥」と「盧泰愚の娘」恥を知らない離婚バトル

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 SKグループ──韓国3大財閥の一角だが、サムスン、現代に比べると馴染みがない。が、傘下のSKハイニックスなどは業績絶好調。話題の東芝メモリの買収合戦では、総帥・崔泰源(チェテウォン)(57)も4月に来日した。

「韓国ではその崔氏が、ついに離婚調停を裁判所に申請した、と話題です」

 と在ソウルのジャーナリストは言う。

「“ついに”というのは、すでに一昨年暮れ、崔氏が新聞紙上に不倫を告白する文章を公開。その行方が注視されていたからです」

 大略:夫婦仲は10年以上前から冷え切って別居中。別居後、米国籍を持つ40代韓国系女性と出会った。娘(現6歳)も出来た。どうしても離婚したい──。

 まさに恥も外聞もない。

「しかし、男尊女卑が未だに強く、財閥の横暴にも慣れている韓国社会では、『潔い』と崔氏はむしろ評価されているのです」

 と評論家の室谷克実氏。

 崔総帥は、高級住宅街に住む愛人〈漢南洞(ハンナムドン)の奥様〉の元からご出勤の毎日だ。

 だが、正妻も泣き寝入りするほどヤワではない。SK系列のデジタル美術館「アートセンター蝶(ナビ)」館長の盧素英(ノソヨン)夫人(56)は、1988年のソウル五輪当時の大統領・盧泰愚(ノテウ)氏の長女だ。

 シカゴ大学へ留学中に出会った2人。財閥家の王子と現職大統領家の姫の結婚式は、五輪開会4日前、全国民の羨望の中で盛大に行われた。あれから30年弱、2女1男もそろって20代に成長したが……。

「盧夫人は『家庭を守る』と、婚外子の引き取りまで明言。離婚を受け入れる気は皆無。本訴まで行きそうです。でも、もし離婚となれば、持ち株など5000億円ともされる資産の分与でSK財閥の系列支配にも影響が出ます。だから、韓国メディアもこの件は社会経済ネタとして取材。記者たち相手に、夫妻は双方とも懇談会まで開いて情報合戦をしています」(前出のジャーナリスト)

 日本にも影響しかねない、無視できぬ離婚沙汰なのだ。

週刊新潮 2017年8月10日号掲載

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