“年利700%”怪しい「ビットコイン投資」 人寄せパンダになった有名芸能人

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“アゴアシ枕”台北ツアー

 その後、間髪いれず新たな投資話が走り回るのがネズミ講。別の被害者は、

「世界7都市に支社があるという先物投資会社への投資話。元本100%保証で絶対に儲かると言われて。勧誘するとボーナスがもらえる仕組みで、50万円を突っ込んでしまいました」

 と渋面を作るが、むろんこれにもイベントが用意されており、

「それが6月2日からの “アゴアシ枕つき”台北ツアー。俳優の中村雅俊さんがステージに上がって、気持ち良さそうに持ち歌を披露し、会場は大いに盛り上がっていました」(同)

 そして、この日から程なく、例の如く一切のカネが引き出せなくなるのである。

 ふっくんに聞くと、

「ゲストMCとして出演したのはイベント企画会社を通じてオファーがあったからで、広告契約として出演を行なった事実はない」

 とし、中村はこう答える。

「アメリカの大きな投資・資産運用会社の日本人社員向けパーティーで歌唱するという内容のオファーで、投資詐欺の広告塔となることなどあり得ません」

 被害対策弁護団の荒井哲朗弁護士が見通しを語る。

「超高利の配当からしても詐欺商法であることは明らかで、破綻までの期間が著しく短いことが特徴。刑事告訴も視野に入れて調査を進めていますが、被害が広範囲に亘っているため、被害者の数や、被害総額、首謀者の存在など全容が掴み切れていないのが実情です」

 恰(あたか)も詐欺の博覧会のように、あの手この手の被害の実態が渦巻く気配なのだ。

週刊新潮 2017年8月3日号掲載

ワイド特集「夏の夜の博覧会」

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