大嘘つき大臣「山本地方創生相」 “京都もあり得る”は“加計ありき”の圧力

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四国の1校だけに

 ならば、ここはやはり、北村委員長に話を聞かねばなるまい。

「実は、我々との会談において、山本大臣はその主張通り、加計という固有名詞は出していませんでした。本当は〈残りは自己負担〉との発言だったのですが、文書では会員がわかりやすいように〈加計学園の負担〉に私が書き変えました。しかし、山本大臣は今治市や愛媛県の財政負担の話もされ、四国という言葉も出した。加計というキーワードはあえて避けたのかもしれませんが、〈新設することになった〉のは、加計以外には考えられませんでした」

 日本獣医師連盟は、獣医師は供給過多の状態にあるとしており、その場でも、従来の方針に従い、山本地方創生相には新設反対の意見を伝えたという。

「すると、山本大臣は“放っておくと、京都なども続いてくる”とおっしゃいました。我々に対するプレッシャーだと感じた。反対を続けるようなら、加計だけでなく、次々に獣医学部を新設していくぞということかと。我々としては最終的に、新設を認めるなら四国の1校だけにして欲しいと譲歩せざるを得なかったのです」(同)

 確かに、山本地方創生相は京都を持ち出してはいたが、それは“加計ありき”を否定するためでなく、むしろ、“加計ありき”を推し進めるための圧力に使われたという。

 安倍総理は、“丁寧な説明”を標榜していたのに、結局、閉会中審査は、“記憶がない、記録がない”の連発に終わった。大嘘大臣コンビの疑惑をうやむやにしたまま、閣外に放り出せば、安倍総理に向けられた不信感はより一層募ることになるのだ。

週刊新潮 2017年8月3日号掲載

特集「閉会中審査の大嘘つきたち! まつエクしてる場合か『稲田朋美』」より

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