「民進」代表選、前原元外相が及び腰のワケは 政治生命の危機

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 蓮舫代表の辞任を受け、民進党の代表選は9月1日に行われる運びとなった。枝野幸男元官房長官(53)、前原誠司元外相(55)の一騎打ちの様相を呈しているが……。

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 立候補について前原氏に聞くと、

「まだ、あのう、仲間と相談しているので……」

 との答えが返ってきた。判然としない態度のワケは、赤松広隆元農相のグループの動向にある。

「今回の選挙では議員票のみならず党員票が採用されるため、組織票を背後に持ち、かつ所属議員の数でも大きい赤松グループの動向が勝敗を左右するのです」(政治部デスク)

 赤松氏は昨年より前原氏と何度も会合を持ち、“次はあんただ”と繰り返していたという。

「ところが、代表選が現実味を帯びてくると、赤松さんは一転して支持の言質を与えず、前原、枝野の両方を天秤にかける態度を取り始めている」

 と、ある民進党代議士。

「最終的に赤松さんは『枝野支持』が濃厚でしょう。枝野には前回、蓮舫を支持した連中がつくから、前原に勝ち目はない。そうなると政治生命は終わり。党を出て行くしかないんじゃないの」

 これを前原氏も理解しているゆえに、名乗りを上げるのに及び腰になっているわけである。

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 8月2日発売の「週刊新潮」ではこのほか、悲願である憲法改正の断念が囁かれてきた安倍総理や、政治生命が尽きた稲田朋美前防衛相の今後などとともに、「永田町」の人間動物園の様を7ページにわたって報じる。

週刊新潮 2017年8月10日号掲載

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