内閣改造でどうなる? 「岸田」「甘利」「小泉」の処遇
小泉進次郎の起用は
それともう1人、忘れてはいけない人物がいる。内閣改造のたびにその名が取り沙汰されるのが、自民党人気ナンバーワンの小泉進次郎衆院議員だが、その起用はあり得るのか。
ノンフィクションライターの常井健一氏に聞くと、
「6月25日に投開票の行われた横須賀市長選で、進次郎さんが推したタレントの上地雄輔の実父が大差で現職を退けました。この際、地方選としては異例なことに党本部の全面バックアップ体制が取られた。そのため、進次郎さんは党本部に借りができ、入閣の打診があったら断れないのではないかという憶測が流れました」
しかし、都議選の応援に駆け付けたことで、借りをチャラにしたという。
「アベノミクスの効果や安保法制の審議の仕方も疑問視していた進次郎さんは、安倍総理とは政治的な立ち位置が異っています。それに比べ、石破茂前地方創生相とは気脈の通じているところがある。安倍さんと石破さんが争った前々回の総裁選で、進次郎さんが1票を投じたのは石破さんでした。次の総裁選に石破さんの出馬が確実視されるなか、安倍さんからの入閣要請には応えないのではないでしょうか」(同)
つまり、安倍総理は政権浮揚の最大の起爆剤を手に入れられないようなのである。
だとしても、内閣支持率急落の元凶は、安倍総理その人に向けられた不信感にほかならない。いくら小手先の人事で国民の目を誤魔化しても、ハリボテ内閣に変わりはないのだ。
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