「自分だけどうして――」元モー娘。保田圭さんも悩み乗り越えた、「妊活」の焦りと孤独

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 元モーニング娘。の保田圭さんが28日、自身のブログで第一子妊娠を発表した。結婚から4年、36歳での待望の妊娠だ。イタリアや京都の子宝パワースポット巡り、体を温める「温活」、食生活の改善、仕事のセーブ、不妊治療……これまでブログに綴られた妊活のプロセスは決して平坦ではなかったこともあり、コメント欄には「ついにやったね、おめでとう圭ちゃん!」「自分のこと以上に嬉しい」「私も治療3年で妊娠、その喜び分かります」と祝福の声が溢れている。

 保田さん自身も「後向きになってしまいそうな時もありましたが ブログに頂いた皆様からのあたたかいメッセージやアドバイスに何度も助けて頂きました。本当に…ありがとうございました。」と感謝の気持ちを伝えた。

 そんな保田さんだが、今年の3月には一度、インスタグラムのコメント欄を閉鎖している。コメント欄に寄せられた何気ない言葉に傷つき、笑いとばせない時期もあったという。不妊治療の薬の副作用のせいもあり、感情のコントロールが難しくなっていたことや、吉澤ひとみや安倍なつみ、後藤真希の第二子など、元モーニング娘。の他のメンバーたちが次々と妊娠を発表したことも、保田さんの焦りを加速させたのかもしれない。

 10年以上の不妊に苦しんだ漫画家の小林裕美子さんも、周りの妊娠に焦り、落ち込んだ日々の素直な気持ちを、漫画『それでも、産みたい 40歳目前、体外受精を選びました』に画像のように描いている。

「芸能人の妊娠が発表される度に、『この人って何歳で結婚して何歳で妊娠した?』とつい計算してしまったり、知り合いの妊娠を心から喜べなかったり……。すべての妊娠報道が気になって他人事と思えず、どうして自分だけ妊娠できないんだろうと、袋小路に迷い込んでしまっていたんですね。普段は信じない占いにまですがりたくなったりもしました」小林さんはこう話す。

 出口の見えない長い妊活は人の心をいつの間にか蝕む。他人は他人、自分は自分。そう思えないときには、保田さんのように負の感情に触れないように自らの身を守り、自分とのたたかいに集中するのが何よりのクスリかもしれない。

デイリー新潮編集部

2017年8月1日掲載

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