GACKT、ベガスで賞金1000万円 詐欺も博打もポーカーフェイス

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 いっそ“プロ転向”してみてはどうだろうか。近頃は、本業のミュージシャンや俳優よりも、本物を見極められるかを競うバラエティ番組に出演し、“一流芸能人”としての活動がもっぱらのGACKT(44)。本場ラスベガスで行われたポーカー大会に出場し、なんと1000万円近くの賞金を獲得していたのだ。

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 この時期、ラスベガスには、世界中のポーカーファンが集っているという。それというのも、世界最高のポーカー大会「ワールド・シリーズ・オブ・ポーカー」(WSOP)が、5月から約2カ月間に亘って開催されているからだ。

 過去、WSOPでの優勝経験がある木原直哉プロによれば、

「期間中は、70弱のタイトルイベントと他に200くらいの小さなイベントが毎日行われています。メインイベントは、1万ドル(約110万円)の参加料を払い、今年は、7300人が参加しました」

 GACKTは、7月8日に開催された、優勝賞金9億円のこのメインイベントに参加していた。もっとも、一時はチップを積み上げるも、勝負所で運に見放され、あえなく初日敗退。自身のブログには、

《負けはしたがダメだったとは思っていない》

 悔しさを滲ませているが、実は、この前日に行われた別の試合に彼は出場し、勝利を収めていたのだ。

 そのゲームはWSOPとは異なるカジノが開催したイベントだが、参加費用は2万5000ドル(約280万円)で優勝賞金は約5000万円に上る。

チップを上乗せ

「このイベントは、権威があるわけでもなく参加料も高いため、腕に相当な自信のある人しか参加しません。実際、この時も、入賞者4名は、世界のトップクラスの人たちです」(木原氏)

 GACKTは4位に入り、約850万円を手にしている。さらに、別の日にもWSOP主催大会で入賞し、約40万円獲得。わずか3日間で約900万円をゲットしたというわけだ。

 これまでにアジアの大会で4回入賞し、今のところ賞金ランキングは国内58位に付ける。

 GACKTとの対戦経験について国内ランキング5位の土川鉄也氏が解説する。

「10年前にポーカーを知ったそうですが、本格的に大会に出始めたのは、昨年11月頃です。その2カ月後には、マニラの大会で7位入賞ですから、人並外れたセンスの持ち主と言えます」

 彼の持ち味については、

「自分からガンガンとチップを上乗せし、相手にプレッシャーを与え、場を支配する攻撃的なタイプです。ブラフも多いのでしょうけど、癖が少ない。顔色を変えずに大量のチップを賭けてくるので、威圧感を覚えます。このペースで成長すると、トッププロと互角に戦える日もそう遠くないかもしれません」

 ポーカーフェイスも“一流”と言うわけだが、そういえば、昨年、113億円を集金した投資詐欺の被害に遭い数億円の損失を出したとされるGACKT。慌てるどころか、すでに新たな投資を行っていると言われているだけに、感情を顔に出さないポーカーが得意なのも十分頷けるのである。

週刊新潮 2017年7月27日号掲載

ワイド特集「華麗なる『転身譜』」より

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