ベリベリと裂ける血管… 「大木凡人」「快楽亭ブラック」が証言、恐怖の大動脈解離
致死率80%「大動脈解離」から逃れる5つの鉄則(上)
「この中にお医者さんはいませんか!」
7月6日、公演の初日を迎えた東京芸術劇場に、悲痛なアナウンスがこだまする。だが、俳優・中嶋しゅう(享年69)の意識は戻らなかった。彼の命を奪ったのは「急性大動脈解離」である。
舞台で役を演じている最中の急死に、せめて安らかな最期であったことを願うばかりだが、残念ながらこの病は、多くの場合、塗炭の苦しみを伴う。振り返るのは、同じく大動脈解離を発症した司会者の大木凡人(72)だ。
「発症したのは2015年1月のことです。...