「巨人」コーチを替える大手術 尾花氏を2軍に落とせない“火種”

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 リーグ4位(7月24日現在)に低迷する巨人が、シーズン中に1軍投手コーチを替える“大手術”に踏み切った。尾花高夫氏に代わり、斎藤雅樹2軍監督が1軍投手陣の元締めとなる。

「ただ、この“手術”、無駄にややこしいことになっているんですよ」

 と大手紙G番記者が語る。

「単純に、この2人を入れ替えればいいところを、そうはならなかった。横浜で監督経験がある尾花さんを2軍に落とすのは失礼だということで、1軍の“ブルペンコーチ”に横滑りさせたんです。その結果、元のブルペンコーチはスコアラーに飛ばされた。そして、2軍監督には、昨オフ、高齢だからと閑職に回ったコーチが昇格してしまった」

 これを“付け焼刃”と言わずして何と言おうか。

「尾花さんは、他球団を含めて指導実績は申し分ないわけで、“懲罰”というふうにはできない。ソフトバンクコーチ時代からの後ろ盾でもある王貞治氏の手前もあり、球団としては無下には扱えないんです」

 とスポーツ紙デスク。

「とはいえ、中途半端な降格はやはり良くないですよ。自分がベンチを追い出されて、チームが急に強くなったとしたら、尾花さんとしては心中穏やかではないでしょう。継投を斎藤さんが決めるといっても、ブルペンには尾花さんがいるわけで、いくらでも足を引っ張るようなことができるんですからね」

 尾花氏がブルペンに配転されたことが新たな火種になるかもしれないというのだ。先のデスクが続ける。

「尾花さんといえば2009年、巨人の1軍投手コーチとしてCSを戦っている最中に横浜監督就任が内定し、“来季の他チーム監督がベンチにいるのはいかがなものか”と球団を困らせたことがありました」

“大手術”の成否は……。

週刊新潮 2017年7月27日号掲載

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