看板に偽り? 超巨大「マジンガーZ」プロジェクト  3メートルのバルーン

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 遡ること45年――。

 世の課長さんや部長さんがまだ小学生だった頃、夢中になったのがテレビアニメ「マジンガーZ」(フジ系)である。

 永井豪原作で、巨大なヒト型ロボットに人間が乗り込む、ロボットアニメの元祖であり、その後のガンダムやエヴァンゲリオンなどに影響を与えた金字塔。当時の視聴率は30%を超えたこともあり、この作品によって“超合金”などの玩具も爆発的に売れた。

 それが映画になって帰ってくる。公開は来年1月とまだ先だが、公式ホームページには、素晴らしくカッコよく、恐ろしく緻密に描かれたマジンガーZが一部公開されている。

 さらに“ゼーット!”の雄叫びで名高い主題歌は45年前同様、アニキことアニメソング界の帝王・水木一郎(69)が唄うという。

「そうなんですよ! 主題歌を作った渡辺宙明さんのご子息で、作曲家の俊幸さんのアレンジで新録音しました。歌い手として45年も経って再び唄わせて貰えるなんてありがたいことです。古くからのファンの方にも、初めて見る子供たちのためにも、思いを新たに挑みました!」(水木氏)

 大いに期待が膨らむ中、「超巨大マジンガーZプロジェクト」なる企画が7月15日より始まった。

 映画公開を前に、インターネット経由で資金調達をするクラウドファンディングで二次元のマジンガーZを実体化させるというもの。10月2日までの期限で、目標金額は250万円。だが開始から4日目で100万円超が集まっており、中には20万円を投資したお父さん(?)も……。

「あの劇画タッチのマジンガーZのポスターは欲しくなりますね。ポスターを貰うには最低でも9800円の投資が必要。それでよくよく見ると、250万円で製作される超巨大というマジンガーZは3メートルしかないし、しかもバルーン型とある。風船ではねえ、期待が萎んじゃいましたよ」(50代半ばのファン)

“鉄(くろがね)の城”と呼ばれる全長18メートル、重量20トンのマジンガーZが、3メートルのバルーンでは小さく軽すぎる。それとも期待が大きすぎるのか?

週刊新潮 2017年7月27日号掲載

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