テレビ討論「政治家発言」採点表 二階幹事長、小池都知事側近に低評価
“ブービー”音喜多都議団幹事長
その「大長老」をハナ差でかわしてブービーに滑り込んだのが、都民ファーストの会の音喜多駿・都議団幹事長。小池都知事の側近として、テレビに引っ張りだこの33歳の平均点は、55点。
彼の“実力”が見えたのは、都議選大勝翌日、7月3日のテレビ朝日「橋下×羽鳥の番組」である。
橋下徹氏が築地市場の賃貸案について、問題があると指摘すると、
〈ご指摘、重要だと思います。なるべく税金を使わないように、というのは知事もおっしゃっていますし、ツインマーケット、二つの市場にするというのも、かつて出た案のひとつだったわけですよね〉
都民ファーストの主張は当たり前のことばかりと言われると、
〈当たり前にできなければならないことが出来ていないんです。そこをまずしっかりやっていきましょうよ、と〉
国際医療福祉大学の川上和久教授(政治心理学)は言う。
「抽象的なことばかりで、具体的に踏み込んだ内容がない。話の内容がない上に、腰も引けている」
実際、番組でも目がキョロキョロ。早口で、挙動不審だ。ハリウッド大学院大学の佐藤綾子教授(パフォーマンス学)によれば、人間が聞き取りやすい文字数は、1分間で266文字。しかし、音喜多氏の場合は、それよりおよそ3割増し程の速さで話しているという。
先の東教授も言う。
「おどおどした印象しか受けません。年齢的に近いけれど、堂々とした小泉ジュニアとは大違いですね」
音喜多氏は都議2期目に入ったばかり。キャリアの浅さは否めず、他のメンバーと同じ土俵での評価は酷。しかし、ご本人に聞くと、
「これを真摯に受け止め、今後は視聴者の方に届くようなコメントをするように努めます」
と、これまた薄っぺらいことを言う。
小泉進次郎さんには及ばないと言われましたが?
「まあ、進次郎は心のライバルと思っていますので、負けないように切磋琢磨していきたいと思います」
そんな音喜多センセイの将来の夢は総理大臣だそう。頑張ってください。
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