雲隠れ「加計学園」理事長を追跡 “20歳年下妻”と優雅な夏の一日

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妻とスーパーへ

 7月8日の午後5時半過ぎのこと――。

 岡山市内の官庁街にある高層マンションの駐車場から、白い小型ジープが滑り出てきた。ハンドルを握るのは、加計理事長の妻である。8年前、加計理事長は長年連れ添った妻と離婚し、翌年、20歳近く年下の女性と再婚している。

 クルマの助手席に加計理事長を乗せ、向かった先はマンションから5キロほど離れたスーパーだった。

 店内に入った2人は、慣れた様子で買い物を始める。

 スパイスコーナーでは仲良くカレールーの品定めをし、デザートのスイカを買い物カゴに入れることも忘れなかった。

 隠れ家に戻ってから、過熱する騒動を尻目に、冷えたスイカでも味わおうというわけか。

 他の買い物客は誰も、それが疑惑の渦中にある人物だとは気づかない。

 15分ほどで買い物を終え、駐車場でクルマに乗り込んだところで、加計理事長を直撃した。

――お話をうかがえませんか?

「……」

 一瞬、あっけに取られた表情を見せたものの、すぐに顔を背けた。

――理事長、世間を騒がせていることをどうお考えですか?

「……」

 一言も発しないと決意しているかのように、絶対に口を開こうとしない。

 何度、質問を投げかけてみても、最後まで黙して語らずの態だった。

 そして、彼から“早く出せ”と目配せされた妻がアクセルを踏み込み、白い小型ジープは猛スピードで走り去ったのだ。

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