「THIS IS 敗因」――自滅の自民党と底無し「蓮舫民進」

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分裂、解体

 まずは安倍総理の「悲願」である憲法改正だが、

「高い支持率、国民の信頼があって初めて憲法改正の議論ができる。これだけ自民党にノーが突き付けられた今、秋の臨時国会に自民党が憲法改正案を提出しても、議論は簡単には進まないでしょう」(政治部記者)

 もう1つは、来年9月の党総裁選での「3選」。

「森友や加計の問題で、元々安倍さんの3選には黄信号がともっていた。で、今回の都議選の敗北を受け、赤信号に変わったと言えるでしょう」

 と、先の政治部デスク。

「そうなるとポスト安倍の動きも加速することになりますが、岸田文雄・外相はあくまでも禅譲狙いと言われているので、あからさまな動きはしないでしょう。注目は石破茂・前地方創生相で、彼は元々地方票の獲得には自信を持っている。問題は国会議員票ですが、今は無派閥の議員も多く、党内で反安倍の動きが加速すれば、石破さんがその受け皿になる可能性もあります」

 一方、今回の都議選で5議席しか獲得できなかった民進党はどうか。

「事前の情勢調査では議席が一気にゼロになる可能性も指摘されていて、そうなれば“蓮舫降ろし”に繋がると見られていたのですが、今回の結果を受けて“蓮舫降ろし”が始まることはなさそうです。しかし、考えようによっては“蓮舫降ろし”が起こるほうがまだ健全。その動きすらないのは、改革する力が党に残っていないからで、今後、ますます分裂、解体の動きが加速することを示しています」(民進党関係者)

 小池氏が国政に乗り出していった時、民進党はまだ存在しているだろうか。

週刊新潮 2017年7月13日号掲載

特集「観測史上最凶『小池ハリケーン』」より

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