小池旋風が生んだポンコツ議員たち パワハラ、遅刻常習、大麻擁護…

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 これといった実績もなく、具体的な政策を何ら打ちだせていなくとも、緑のシャツを着て選挙カーから手を振っているだけで当選できたのではないか。そう思わせられるほど「小池ハリケーン」の威力は凄まじかったが、実際、誕生した55人の“チルドレン”には相当数、「ポンコツ」が含まれているようで……。

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 東京・池袋の雑居ビル内の選挙事務所。午後8時過ぎ、NHKの特番で「当確」が出ると、一斉に歓声と拍手が巻き起こった──。「都民ファーストの会」から出馬した多くの候補者の事務所で同様の光景が見られたはずだが、本橋弘隆氏(55)は「七人の侍」の1人として、とりわけ注目度が高かった。が、昨年の知事選で自民都連の方針に反して小池氏を応援して自民を除名処分になった本橋氏の、豊島区議時代の評判は決して芳しいものではない。

「今年2月には本会議の議席変更を巡って議会事務局の職員を怒鳴り、その職員が卒倒する騒ぎがあった。このパワハラ行為については、6月に議会で再発防止を求める決議などが採択されています。彼は短気ですぐにカーッとくる気性で、数年前にはマクドナルドや書店の店員に怒鳴り散らして問題になったこともある」(都政関係者)

 今回当選した1人、荒木千陽(ちはる)氏(35)は小池氏の秘書時代、そんな本橋氏のことを心底嫌っていたというが、

「今ではベッタリ。今後は共に都議として活動していくのだから妙な話」(同)

 昨日の敵は今日の友、というわけである。森愛氏(40)は民進・共産の統一候補として都議選補選に出馬した頃、小池氏を批判するツイートをリツイート。「都民ファーストの会」の公認候補となった後にそのことを指摘されると、ツイッターが“乗っ取られた”と主張し、周囲を唖然とさせた。元大田区議の彼女は、

「遅刻常習者として区議会では有名でした」

 と、ある大田区議は言う。

「午前中に行われる委員会の遅刻は常態化していました。事務局の職員が何度電話しても出ないということはよくありましたね。視察の際も、集合場所に定時に来ることは殆どない。区議会の中には、遅刻することを“森愛する”と冗談で言う人もいるくらいですよ」

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