菅官房長官、「横浜カジノ」消滅でメンツ丸つぶれ 地元ドンの一声で

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 加えて、菅氏が全力で進める“ギャンブル依存症対策”についても、こう異を唱える。

「この前も菅君とメシを食ったけどね。もうカジノは白紙。菅も白紙ということ。カジノは依存症を心配する声もあるから、横浜に出来たら地元の人たちが被害を蒙るだけ。そこまでやってカジノを引っ張る必要はないと。それで、菅には“俺がやる”と言ったんだ」

 いったい何を“やる”というのか。会長が話を継ぐ。

「山下埠頭の再開発はカジノを中心に動くと思われているけどそうじゃない。あれは俺がやる。横浜の港の連中でやるということです。行政はやれ公募だとか有識者会議だとか、責任回避が得意中の得意。だから決め手がなくウロウロしている。港で働く企業が中心となってコンソーシアムを作り、住民の声を集めて、カジノでなくても世界中から富裕層の観光客が集まるホテルや国際展示場を作ればいい」

 その是非はともかく、ドンの一声でちゃぶ台をひっくり返された、時の官房長官。「権力」とはかくも脆きものなのかもしれない。

ワイド特集「華麗なるちゃぶ台返し」より

週刊新潮 2017年7月13日号掲載

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