菅官房長官、「横浜カジノ」消滅でメンツ丸つぶれ 地元ドンの一声で
誰もが畏怖する存在を人は首領(ドン)と崇める。「安倍一強」への反動があるとはいえ、「権力」の源泉である官僚の人事権を掌握する菅義偉官房長官(68)。その彼でさえ頭の上がらない者がいる。地元におわすドン――彼の一声で長官のメンツが丸潰れなんだとか。
***
速報「娘はフェイク情報を信じて拒食症で死んだ」「同級生が違法薬物にハマり行方不明に」 豪「SNS禁止法」の深刻過ぎる背景
速報「ウンチでも食ってろ!と写真を添付し…」 兵庫県知事選、斎藤元彦氏の対抗馬らが受けた暴言、いやがらせの数々
次の秋に開かれる臨時国会で、政権与党が成立を企てているのがIR実施法案、いわゆる「カジノ法案」の第二幕だ。昨年末、アベノミクスの成長戦略の要として、すったもんだの末に可決されたIR推進法を具現化させるモノで、旗振り役は菅官房長官である。
政治部記者が言う。
「菅さんはIR推進本部の副本部長。ギャンブル依存者への対応策をまとめていますが、地元誘致にも積極的で、周囲には“お台場では土地が狭いが、横浜なら実現できる”と色気を見せている。候補地のひとつとして有力視される横浜には、大規模な再開発が予定される山下埠頭があって、跡地利用が決まっていないのです」
だが、その地元でノーを突きつける男が、港湾運送会社・藤木企業の藤木幸夫会長(86)だ。横浜港の荷役事業者を束ねる協会の会長や、横浜エフエム社長、横浜スタジアム会長も務めるハマの「顔役」である。
自著『ミナトのせがれ』では、父の時代に港湾荷役の仕事の絡みで、山口組三代目・田岡一雄組長と親交があったことを明かす。
そんな「強面」も覗く彼は、菅氏が秘書を務めた故・小此木(おこのぎ)彦三郎元建設相と同窓生。その縁もあって、30年前に菅氏が横浜市議に初当選、政界デビューした時から支援を受けていると聞けば、頭が上がらないのは頷ける。
カジノが現実味を帯びる中、なぜ今になって反対するのか。藤木会長の弁を聞こう。
「俺は横浜ナショナリズムだから、(カジノは)勘弁してくれと言っている。それは菅君もよく知っているから。安倍サンや菅のとこには、娘1人に婿1000人みたいな状態で、金融マフィアとまでは言わないけどそういう輩が大勢来てるわけ。もっとお金を大きくしようとか資本主義の末期症状ですよ」
[1/2ページ]