“とんねるず”打ち切れとの声も 「フジ新社長」初人事

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 新たな船出に放たれたのは祝砲ではなく、激しい怒号だった。経済部記者の話。

「6月28日にフジ・メディア・ホールディングスの株主総会が開かれ、日枝久前会長に経営責任を問うヤジが飛んでいました。今や視聴率は民放4位。厳しい声が上がるのは当然です」

 ともあれ、これで日枝氏は会長を退任し、社長の座は亀山千広氏からBSフジの宮内正喜前社長(73)に引き継がれることになった。

「新社長にとっての“初人事”も発令されました」

 とフジテレビ関係者。

「今回の人事の特徴はスリム化。社内にあった21の局を減らし、風通しを良くする狙いがあります」

 その中に、局員が注目していた人事があった。

「第二制作センター室長だった夏野亮氏の処遇ですよ。彼はバラエティ番組を統括するトップ。兄はiモードを開発した夏野剛、妻は中谷元・前防衛相の妹という局内の有名人で、亀山社長のお気に入りでした。ところが、昨年、レコード会社社員や新人アナウンサーへのセクハラが週刊誌に報じられた。局内でも気に入らない社員は異動させるなど、その横暴ぶりが問題となっていたのです」(同)

 バラエティでの実績もなく、役員は彼を異動させようとしたものの、亀山氏一人が反対していたという。

「亀山社長が退任し、夏野氏はイベント事業センターに異動となりました」(同)

 後任には「笑っていいとも!」の元プロデューサー・坪田譲治氏が就く。低迷を打開できるかと言えば、

「低視聴率の『とんねるずのみなさんのおかげでした』や『めちゃイケ』を打ち切れという声が局内にあります。ですが、『いいとも!』がない今、長寿の看板番組はこの2つ。編成部は打ち切りに慎重です」(芸能記者)

 未だお台場は荒波の中。

週刊新潮 2017年7月13日号掲載

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