誰も長嶋さんに聞けなかった「あの期間」のこと 瀬戸内寂聴さんだけが聞いた
■ミスターが身を乗り出した
5月に95歳になった瀬戸内寂聴さんの法話の会では、来場した人たちからその場で悩みを聞いたり、質問を受けて答えるという対話を行なっている。単に話すだけではなく、時には聞き役となることで、相手の心をつかみ、ほぐしていく様は、さすがというところだろう。
瀬戸内さんの新著『生きてこそ』では、さまざまな相手との対話にまつわる話がいくつも収録されている。なかから「質問」をめぐる印象的なエピソードを2つご紹介してみよう。...