「大家族」ドキュメント番組の裏で起こった惨劇 『検索禁止』著者が明かす秘話

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

大家族と恐怖

 大家族という言葉の響きには、どこか心温まるものがあるようで、テレビの情報番組やバラエティ番組のキラーコンテンツの1つとして、根強い人気がある。4日には『潜入!ウワサの大家族SP』というスペシャル番組も放送されたばかりだ。

 いろいろ細かいトラブルやケンカはあるにせよ、それもまた活力として楽しく、たくましく暮らしている――これが多くの人の抱く「大家族」のイメージであり、テレビもまたそれをトレースする。

 しかし、実際の取材現場は必ずしもホノボノしたシーンばかりではない。「大家族」モノの秘話を明かすのは、『放送禁止』シリーズ等を手がけてきた映像作家で小説家の長江俊和氏。長江氏は、自身が過去に採集した怖い話や恐ろしい都市伝説等を詰め込んだ新刊『検索禁止』で「大家族」モノの取材にまつわる強烈なエピソードを紹介している(以下は『検索禁止』から引用・抜粋)

バイオレンス事件

 長江氏が、「大家族スペシャル」(注・『潜入!ウワサの大家族』とは別番組)のディレクターを担当したときのこと。この番組は1つの家族を取材するのではなく、全国各地の大家族を複数のディレクターで分担して取材することになっていた。

 番組放送前に、プロデューサーは各地でディレクターが取材した映像をプレビュー(試写)でチェックする。その時、長江氏は、同僚の撮影した強烈な映像を目にすることとなった。

次ページ:突然豹変した父

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。