嵐新曲 大野智の振り付けに高評価「プロにはできない新鮮な発想」

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「失礼かもしれないけれど、大野さんは(振付師としては)アマチュア。でもアマチュアとは、素人のことではない。そのことが好きで好きでしょうがない人のこと。すべて物事をひっくり返してきたのはアマチュア」と語るラッキィ池田さん

 TBSラジオ「伊集院光とらじおと」にゲスト出演した振付師のラッキィ池田さんが、映画『忍びの国』の主題歌で、主演を務める大野智さんが自ら振り付けを手がけたことでも話題の嵐の新曲『つなぐ』について「プロにはできない発想」を絶賛した。

 ラッキィ池田さんは7月3日に出演した。

『忍びの国』で大野さんが演じるのは、伊賀最強の忍者。映画のイメージに合わせ、『つなぐ』の振り付けには忍び足や、両手を組んで人差し指を立てる忍法のポーズなど、忍者らしい動きが随所に取り入れられている。

 この振り付けについて、ラッキィ池田さんは「本当に新鮮。僕だったらこうは作らなかったな、というか、作れなかった」と、振付師にはできない発想で作られていると話した。

 プロの場合、「このステップの次にあのステップは来ない」などの常識が知らず知らずのうちに身についており、それを無視した振り付けを作るのは難しいのだという。

「失礼かもしれないけれど、大野さんは(振付師としては)アマチュア。でもアマチュアとは、素人のことではない。そのことが好きで好きでしょうがない人のこと。すべて物事をひっくり返してきたのはアマチュア」と、プロの常識にとらわれない、アマチュアの発想が世の中を変えると述べた。

 番組では、ラッキィ池田さんの新刊『「思わず見ちゃう」のつくりかた 心をつかむ17の「子ども力」』について紹介。本のキーワード「子ども力」が、大野さんの振り付けにも見てとれると語った。

「何かを突破するには、知らないほうがいい。場の空気を読みすぎない、子どものような力が大事。大野さんの振り付けにも『子ども力』がある」と、振付師のパイオニアも唸る“思わず見ちゃう”振り付けとなっている理由を分析した。

 また、踊る本人が自ら振り付けた場合は、自分の能力や特徴を最も生かした振り付けができるとも述べ、「自分たちのメンバーをよく知っている。各グループにこれをやられたら、われわれは廃業だなと思いました」と称えた。

 それに対し、プロ振付師は、踊る人の魅力を引き出せるかどうか、そしてそれを見た観客が真似できるかどうかを考えるという。

 ラッキィ池田さんが振り付けを考える際は、道行く人を見ながら「このおじさんにも踊れるかな」などと考えながら作っていると話し、本人が自ら振り付けた場合と、振付師が作る振り付けの違いについて解説した。

デイリー新潮編集部

2017年7月5日掲載

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