池谷幸雄、水ビジネスで借金4500万円トラブル

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■毎日死ぬほど投資話

 直後に池谷本人から“本当にありがとうございます”と丁重な御礼の電話があったが、ここから役員の男性とトラブルになるまでに時間はかからなかった。

「池谷サイドから入金の催促があったのですが、契約書は着金後に取り交わすと言われ、おまけにウチの顧問弁護士に作成して欲しいと。出資した側にそんなことを言うのは非常識で、不信感を持ちました」(同)

 その後、昨年末まで矢のような催促が続き、役員の男性は年始にかけて8000万円のうち4500万円を入金したと継ぐ。

「ところが、金を振り込んで暫くして、池谷氏やマネージャーと連絡が取り難くなった。池谷氏からは“体操の大会が忙しくて”などの言い訳がSNSで送られてくるばかり。そんな状況では追加出資は出来ません。それで、私は出資金の全額返済を求めたのですが、すぐには返せないと言う。もう事業として成立しないと思い、4月17日に池谷氏と貸金契約を結び、返済する約束を交わしたのです」

 この役員の男性は、自らの事務所の一角を池谷の会社に貸してもいたが、彼らは4月末に退去してもぬけの殻に。以降、まったく連絡が取れなくなったという。

 スポーツマンシップにもとる行いだが、これらの訴えを池谷はどう聞くのか。

 本人に代わってマネージャーが答えるには、

「韓国の事業は、出資者の方に全額お金を振り込んで貰ってからスタートさせる予定が、一部しか入金がないので頓挫しているのです」

 と、自らの窮状を訴えるばかり。騙す意図はなかったと続けるのだ。

「返済期限は6月26日なので、契約書に則って対応できれば……。池谷と共に各地を飛び回り、国内での販売実績も上がっている。事業の動かし方が甘いと言われればそれまでですが、これまで池谷はいろいろ騙され、今でも毎日死ぬほど投資話が来る。その都度断っている中で、今回のビジネスは本当に良いモノだからしっかりやっていこうと……」

 借り受けた4500万円は既に韓国への投資に溶けたと聞けば、池谷の借金返済は“G難度”に違いない。

ワイド特集「その情念、烈火の如く」より

週刊新潮 2017年6月29日号掲載

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