千葉真一“憎んで別れた訳じゃない” 追悼「野際陽子」インタビュー

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■俺をからめ捕った肉食系「野際陽子」 千葉真一インタビュー(下)

 享年81で亡くなった女優・野際陽子。1994年に離婚するまでの22年間を夫婦として過ごした千葉真一(78)の追悼インタビューである。その出会いについて、千葉は「俺は嵌められたの。からめ捕られちゃったの」と、大物役者の意外な“肉食系”の素顔を明かした。

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〈結婚3年目には、女児が生まれた。ヤンチャな夫と、それを支える賢妻。そんなイメージが定着し、いつしか「おしどり夫婦」と言われるようになった。

 が、歯車がきしみ出したのは、結婚10年を過ぎた辺りか。千葉は事業に失敗し、多額の借金を抱える。また設立した芸能事務所「JAC」の経営に奔走し、ほとんど家には帰らなくなった。そして1994年、2人は離婚会見に臨むのだ。〉

「あの時はね、(借金逃れの)『偽装離婚』なんて書かれたんだ。

 でも、ホントは違くてね、俺がアメリカに行って、映画で勝負したいと思って、反対を押し切ったんだよ。

 もちろん家族で行こうとしたよ。陽子には、『お前、一緒に行って、アメリカでやってみないか』と勧めた。でも、陽子はずっと考えた末に、『アメリカでは、主婦としてはやれても、女優は出来ない。女優はやめたくない』。そこに19歳だった娘の樹里(女優・真瀬樹里)が『じゃあ離婚すればいいじゃん』と言ったんだ。お互いに夢を追うべきだよ、と。だから、憎んで別れたワケじゃない。会見の席でも、俺はずっと陽子の手を握っていたしね」

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