「中居」vs.「キムタク」 ジャニーズ事務所の新たな火種
ともに天を戴かず、つまり不倶戴天の間柄ということである。ジャニーズ事務所は去る18日、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾との契約終了を発表した。残留はキムタクと、態度を変化させたカメレオン中居正広の組み合わせ。目も合わさぬ2人ゆえに火種がくすぶるのだ。
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男たちの友情を描くレイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』には、こんな一節がある。
「たとえ何を失っても、礼節は失わない男だった」
本誌(「週刊新潮」)は6月22日号で、〈元「SMAP」キムタク以外が「1対3」に分裂〉と報じたが、発売から僅か3日後にその通り、稲垣(43)、草なぎ(42)、そして香取(40)の独立が発表された。
2015年の秋から、5人と育ての親である飯島三智・元チーフマネージャーは独立を画策。最初はまとまった「5」だったが、その年の終わりに木村(44)が翻意して「1対4」に、そして解散発表を挟んで今回、「1対1対3」へと更に割れたのだった。
この度の発表声明には、ジャニー喜多川代表取締役社長(85)が、「5人を応援してくださってきたファンの方々のための名前」について〈(S)すばらしい(M)MEMORIES(A)ありがとう(P)POWER〉と表現する件(くだり)があるけれど、日本語と英語の混じった体裁は、皮肉なことに5人の行き違った感じをいや増しに強めるばかりだった。
「ジャニーズからはSMAPの現場マネージャーが3人も相次いで辞めており、彼らと飯島さんが独立組の3人の受け皿になるのでしょう。ただ、芸能事務所を興しても単独では歯が立たない。ジャニーズに伍する、声の大きさで負けない大手に所属し、スケジュールやマネジメントは飯島さんが担当するというやり方も十分あると思いますよ」
と、芸能プロ関係者。ジャニーズとしても表立って活動に横やりを入れることはできないようだが、
「発表に先立ち、香取の『SmaSTATION‼』が9月で打ち切りになるという報道がありましたね。ハレーションとかあらぬ批判を避けるべく、3人のレギュラー番組が一気になくなることはありませんが、目立たぬように干上がらせていくはずです」(同)
生き馬の目を抜く芸能界。非情な明日が待ち構えているというわけだが、そんななかでも飯島女史にとって最も目算が狂ったのは、中居(44)の残留選択だった。
「彼女も中居の本心を測りかねている。もちろん、中居が何年も事務所に居残ることはない、いや、そうであって欲しいと思ってはいますが……。事務所だけじゃなく芸能界全体に迷惑を掛けないためにはどうしたらいいか。彼は頭の良い子だから、そう考えを巡らせたのかもしれませんね」
と、この関係者は忖度する。事実、テレビとラジオのレギュラーが月火水金土、これにCMも合わせれば連日メディアに露出する中居。そんな彼が事務所を飛び出せば、少なからぬ混乱が生じるのは自明のことだ。
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