暴行「豊田真由子」代議士 “いつか刺される”秘書が語った恐怖の車内

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■断続的な暴行

「この音声は5月20日に録音したものです。後部座席にいた豊田代議士の拳骨(げんこつ)が私の頭、左のこめかみあたりに、計6、7回にわたって振り下ろされました。彼女に殴られた箇所は後(のち)に腫れ上がり、今でも顔面に違和感が残っています」

 こう告発するのは、豊田氏による暴行の被害者で、彼女の事務所で政策秘書を務めていた男性(55)である。

「暴行後も、彼女は変わってくれるのではないかと一縷(いちる)の望みを持っていたのですが、私たち秘書をなじる姿勢に変化は見られなかった。そのため、途中で仕事を放りだしてはいけないと考えて勤務を続けたものの、区切りである通常国会会期末の6月18日付で私は秘書を辞しました。暴力を振るうことは誰であっても許されない犯罪行為です。ましてや、彼女は国会議員。暴行の事実を伏せたままでは、今も彼女の周りに残っている秘書たちが、今後、新たな被害者になる可能性もあると思い、今回、世間の人に真実を知ってもらうべきだとの考えに至りました」

 看過し難い現職代議士による暴行。しかもそれは5月20日だけではなく、それに前後する19、21日と、3日間にわたって断続的に行われたものだった。つねる、殴る、蹴る、ハンガーで叩く。繰り返された暴力──。再三、暴行を受けた被害者であるこの政策秘書は、「顔面打撲傷」「左背部打撲傷」「左上腕挫傷」を負い、彼には同月23日付で診断書が出されている。

 狂気の沙汰と言う以外にない暴挙を働いた豊田氏とは一体どんな人物なのか。

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