暴行「豊田真由子」代議士 “いつか刺される”秘書が語った恐怖の車内

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■「豊田真由子」その女代議士、凶暴につき(1)

「この、ハゲーーーーーっ!」

 夜9時、宵闇に包まれた街を、埼玉県の新座市から朝霞市を目指して走行する黒のホンダ「フィット」。後部座席に座っていた彼女は突如、目の前の運転席に座る男性に向かって耳をつんざく大絶叫を始めた。それは常軌を逸したとしか表現のしようがない、聞く者の心を抉(えぐ)るような、いや言葉そのもので運転席の男性をいたぶり、嬲(なぶ)り殺さんとするような、狂気の喚き声だった。

「ちーがーう(違う)だーろーーーっ!」

「違うだろーーーーーーっ!!」

 さらなる狂乱の大絶叫が、ふたりだけの密室と化した車内に木霊(こだま)した次の瞬間、

〈ボコッ〉

 重く鈍い音が響いた。明らかな打撲音だった。

「すいません、ちょっ、運転中でもあるので……」

 殴られた男性は、必死に彼女を言葉で制止しようとする。しかし、彼女は運転中の相手に暴行を続けた。

〈ボコッ〉

 再び腹にずしりと響く低音が轟いた。そして三度(みたび)、

「違うだろーーーーーーーっ!!!」

 制御不能となった彼女の大絶叫が車内を支配した。

 ICレコーダーに録音された生々しい衝撃の大絶叫暴行音声。この暴行の主の名を、豊田真由子(42)と言う。彼女は、国民の範たるべき、選良と呼ばれる現職の自民党代議士(6月22日に離党)だった――。

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