蓮舫を「党首討論」に出したくなかった民進党 “ブーメラン”警戒

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得意の舌鋒を披露できない?

 国会が最終盤に差し掛かっても、悩み多き民進党である。政治部記者が言う。

「蓮舫さんの側近、役員室長の柿沢未途さんが7日、役職を辞任しました。江東区の都議である奥さんが民進党を離党したのが理由ですが、さすがの蓮舫さんも“残念だけど、仕方ない”とショックを隠しきれず。江東区は未途さんたっての希望で、都議候補を一本化していた上、細野豪志さんに次ぐ党執行部からの離脱ですからね」

 国会運営でも受難は続く。

「加計問題で野党が攻勢を強める中、民進党が自民党に求めていたのは、衆参の予算委員会での集中審議。党首討論で“蓮舫VS.総理”を演出するという選択肢もあったのですが、なぜか執行部がこれを“良し”としなかったのです」(同)

 その理由を民進党の幹部に聞くと、

「党首討論は時間にしてせいぜい15分か20分。安倍総理が言いたいことを言って終わるでしょ。予算委員会の集中審議なら、それより長い時間が取れる上、蓮舫さん以外の党内の論客を登壇させて追及することもできるというわけ。もちろん、集中審議をやってもらえるなら、党首討論も受けて立ちます」

 と胸を張る。しかし、さる関係者はこう囁く。

「そうは言っても、党内には“蓮舫に質問させるな”という声も多いんですよ」

 実際、山井和則国対委員長に直談判する人もいたというのだ。

「ある議員が山井さんに“森友や加計問題で総理を追及すれば、逆に二重国籍問題を明らかにしろとブーメランが返ってくる。党首討論はダメだ”と強い口調で言うと、山井さんは“それもそうだな……”と黙ってしまったのです」(同)

 蓮舫サンを覆う梅雨空はまだまだ晴れそうにない。

週刊新潮 2017年6月22日号掲載

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