“天才”藤井聡太、幼少時から見せていた「棋士の片鱗」 祖母語る

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■『深夜特急』読破で集中力アップ

 幼少期は世界の山の高さや海の深さを覚えるのが得意で家族にしばしば披露していた。今もネットでアメダスのデータを見て、降雨量や積雪量をチェックするのが好きなのだという。

 自宅の隣に住む祖母も、こんな話を思い出す。

「鉄道が好きで、駅のダイヤを丸暗記してしまうんです。時刻表を端から端まで覚えていて、どの電車に乗ると目的地にいつ着くのか、すぐ教えてくれました」

 数字に強く、暗記力に長ける。棋士の片鱗は既に見せていたのだ。

 それに加えて、

「集中力もすごかった」

 と祖母が続ける。

「小学校高学年の時、『読んで面白かった本』に挙げていたのは、百田尚樹さんの『海賊とよばれた男』や、沢木耕太郎さんの『深夜特急』。『深夜特急』は私が勧めたのですが、聡太は集中力があるので長くても一気に読んでしまうんですよ」

 司馬遼太郎『竜馬がゆく』を読破したのもこの頃。椎名誠、新田次郎などもお気に入りで、幼少期にもテレビはそれほど見ず、毎週決まって見ていたのは「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」くらいだったという。

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