会社で「猫を飼っている」だけで求人応募が10倍に 就活にまで押し寄せる「猫ブーム」

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就活にまで影響する「猫ブーム」

 猫ブームが止まらない――。

 就活シーズンが大詰めを迎えている。しかし有効求人倍率がバブル期を上回り、売り手市場と言われる昨今では、企業側は優秀な人材を集めるために涙ぐましい努力を重ねている。魅力的な仕事内容を伝えてみたり、福利厚生の良さをアピールしてみたり、はたまた社内の風通しの良さを謳ってみたり、様々な方法で各企業が魅力をアピールしている。そんななか、ごく簡単なアピールで応募者を10倍に増やすことに成功した企業があるという。それはなんと、「会社で猫飼っている」と一言アピールしただけだというのだ。

 この手法は、オンライン動画学習サイト「スクー」で配信された動画、「企業採用の「勝ち筋」の見つけ方」で株式会社キュービック社長室の森實泰司氏が明かして話題となった。

 森實氏がかつてコンサルタントした会社には、採用の売りになりそうな特別な魅力がなかった。それでもなんとか探し出した魅力が「会社で猫飼ってる」ということ。それを売りとして求人を出してみたところ、募集が10倍に増えたというのだ。まさに猫の手を借りたら大成功、と言ったところか。

 事実、会社で猫を飼っている企業はいくつもある。例えばゲーム開発会社の株式会社エインシャントには「猫部長様」と呼ばれる偉い猫様がいるし、デジタルマーケティングや運用型広告の代行を行っている広告代理店の株式会社オーリーズには「まる美」という看板娘の猫がいる。

 猫を飼っている、ということがその会社の自由闊達な社風をあらわしているといったところだろうか? 2010年代に入り空前の猫ブームが到来、ネコノミクスなんて流行語も生まれたが、まさか猫を飼っているということが会社の魅力としても捉えられる時代となるとは……。就活生諸君、そんな会社に入社したら猫の手も借りたいくらい忙しい業務が待っているのかもしれないぞ。

デイリー新潮編集部

2017年6月22日掲載

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