祝・青木宣親 後にも4人が続く「2000安打」バブル

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青木宣親(写真はカンザスシティ・
ロイヤルズ時代 Keith Allison on Flickr/Wikimedia Commons)

 出ないときはなかなか出ないが、出るときはドバッと出る──ケチャップの話ではない。プロ野球の“2000安打”のことである。

 大リーグ・アストロズの青木宣親(35)が6月11日(日本時間12日)、日米通算で2000安打を達成した。

 約1週間前の3日には日本のプロ野球でも中日の荒木雅博(39)が2000安打を達成したばかりだ。

「今季はそれだけではありません。最大で6人達成の“バブル”になるかもしれません」

 と大手紙デスクが語る。

 21日現在、巨人の阿部慎之助(38)があと31本、ソフトバンク内川聖一(34)が40本、ロッテ福浦和也(41)が55本、更に阪神の鳥谷敬(35)が65本に迫っている。

「出場機会が少ない福浦はやや厳しいけど、残る3人はケガさえなければ今季中に達成するでしょう」

 1956年の川上哲治以来、青木が53人目だから、平均すると1シーズン1人出るか出ないかなのだが、

「ここ10年で16人と増加傾向にあります。原因は、以前より年間試合数が十数試合増えたこと。大リーグに行くともっと試合数が増えます。ただ、鳥谷の次は巨人・村田修一(36)でまだ1700台なので“バブル崩壊”も間近です」

 これまで1シーズンで最も多く達成者が出たのは83年の4人で、阪神・藤田平、広島・衣笠祥雄、阪急・福本豊、西武・山崎裕之という顔ぶれ。それと比べると今季は小粒……と言っては失礼か。

「選手寿命が長くなったのも一因でしょうね。荒木や鳥谷は打撃タイトルを一度も獲ったことがなく、守備の人というイメージ。はっきり言って、長くやってたから達成できただけです」

 もちろん、それでも偉業には違いないのだが……。

週刊新潮 2017年6月22日号掲載

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