遠い加計学園のゴール 文科省「設置審」から認可ダメ出し

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■ベテランが必要

 認可の可否が決まるのは8月末。それまでに審議会のお墨付きを得られなければ、「総理のご意向」も水の泡となるわけだが、

「これから専任教員を探すのは難しいでしょうね」

 というのは、日本獣医師会幹部。

「今年から5、6年次で動物病院や牧場での診療に参加する実習制度が始まりました。経験豊かな専任教員が少人数の生徒を連れて行うので、大人数を相手に一人の教員が講義をしていた従来よりも多くのベテランが必要になる。既に獣医学部・学科を持っている16の国公私立大も専任教員の確保が課題になっているのに、加計学園が集められるとは思えません」

 政治部記者が言う。

「官邸は予定通り6月18日に今国会を閉じ、そのまま都議選にシフトすることで、世間の目を加計学園問題からそらす算段です。が、ここまで来ながら、獣医学部の新設が不認可になったら、元も子もありませんね」

 加計学園の命運を握っているのが前川前次官の古巣というのは、安倍総理には皮肉なものだ。

特集「『安倍総理』を辞任させたい『麻生太郎』!」より

週刊新潮 2017年6月15日号掲載

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