「自衛隊の活動は安全な後方地域」という詭弁 実情と乖離する「9条」 

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■南スーダン撤退で「PKO」派遣ゼロ!「憲法9条」が自衛隊を押し潰した(下)

 国内法の制約ゆえに国連PKO部隊では「日本隊は使えない」と認識され、危険地帯の任務で過失を犯しても隊員を守る法はなし……元陸将・福山隆氏は、古びた「憲法9条」によって押し潰される自衛隊の現実を訴える。

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 PKOには、戦闘的な活動を含む「本体業務」と、輸送などの「後方支援活動」がある。日本は従来、後者の活動を担ってきた。自衛隊が活動する地域は、「安全な後方地域」などとの説明がされてきた。

 しかし、こういった議論も現場の実情と乖離したタテマエに過ぎない。後方地域がいつも安全とは限らないのは、軍事的には常識だ。あるPKOで輸送業務を担当した現役自衛官Bは語る。

「派遣期間中、某国内の我々の輸送ルート周辺で数十回の爆破テロが起きた。狙われたのは米国系の建物や車両、そして白人だった。そのため米国系の建物の前では停車しないようにしたし、白人が乗っているバスには近づかないようにした。イラク戦争が近づくとその状況は顕著になり、任務の前日は必死に情報分析とテロの見積もりを行い、翌日の輸送ルートを決定した。任務当日も司令部との通信を維持し、通過予定地域でテロがあると直ちにルートを変更した。どこが『安全な後方地域』なのかと思った」

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