「加計学園」の獣医学部新設、本当に儲かるのか ゴリ押しの末路

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 時に霞が関の同輩を騙し、時に恫喝してまで、獣医学部認可に驀進(ばくしん)した内閣府。首相のお友達である加計学園を潤わせたかったのだ――というのが、今回の疑惑の核心である。が、ちょっと待て。本当に獣医学部を作って、儲けの当てがあるのだろうか。

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 加計学園は岡山県に本部を置き、グループで3大学と10以上の学校を運営する「西日本最大規模の学校法人」(経済部記者)。しかし、周知の通り、獣医学部はこれまで52年間、新設事例がなかった未知なる学部だ。なぜあえてチャレンジしたのか、首を傾げたくなるところである。

「設置準備を始める直前、加計の理事長は、私のところに相談に来たのですが――」

 と言うのは、日本獣医師会顧問の北村直人・元代議士。

「“なんで獣医学部を作りたいのですか?”と聞いたら、彼は“息子が鹿児島大学の獣医学部の出(で)です”“入学式に行った時に施設を見て、これなら自分で出来ると思った”と言っていました。ずいぶん軽い動機だなと思いました」

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