“大臣と調整”の文書捏造? 内閣府に農水省からも大顰蹙

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■日にちをずらす!?

 当然、農水省は内閣府に文書の訂正を要請した。

「しかし内閣府は一向に表現を修正しようとせず、挙句の果てには、調整したのが12月8日というのがまずいのであれば、日にちをずらすと言ってきた。そういう問題ではなく、調整自体があり得ないのだからと、農水省は譲らなかった。当たり前でしょう。事実が存在しないんですから」(同)

 要は内閣府は、自分たちの「独断」ではなく、農水省も加計学園問題に「加担」していたと事実を捻じ曲げようとしたわけである。当の内閣府は農水省側とのやり取りについて、

「あくまでも、両(山本)大臣にご確認をいただく手順を踏んでいたもの」

 とした上で、文書表現の捏造を否定した。

 特区問題におけるあまりに強引なやり口で、文科省も農水省も敵に回してしまった内閣府。その信用は、霞が関村ではとっくに失われているという。

特集「『安倍官邸』一強で日本が失ったもの」より

週刊新潮 2017年6月8日号掲載

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