中村獅童の肺腺がん “ステージI”でも2カ月休養の謎
人間ドックとは意外
歌舞伎役者だけに、周囲に心配かけまいと大ミエを切ってはいないだろうか。自らががんに罹っていることを明かした、中村獅童(44)。「奇跡的な早期発見」と言う割には、舞台に2カ月間も穴をあけることから、もしや、と心配する声も聞こえてきて……。
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獅童が直筆のコメントを公表したのは5月18日のこと。人間ドックで、右肺に肺腺がんが見つかったものの、幸いにして、がんの大きさは3センチ以下のステージIAという初期段階。そのため、内視鏡手術を受けることにし、6月の福岡・博多座、7月の東京・歌舞伎座の公演出演を取りやめたというものだった。
肺腺がんとは、肺がんの一種で気管支から離れた肺の末梢部分に発生しやすく、その分、咳や痰などの症状が出にくいため、早期発見が難しい。肺がん患者の6割を占め、60~70代の女性に多く、獅童のような40代の男性となると極めて珍しいケースだ。
スポーツ紙記者が言う。
「獅童は2年前に再婚した妻から、人間ドックを薦められ、定期的に検査を受けていたそうです。ちょうど結婚した年に、獅童が脳動脈瘤になって克服していたことも、今回、明らかになりましたが、以来、健康には人一倍気を使うようになっていたようです」
定期検査の重要性をあらためて教えられたわけだが、
「奇跡と言えるかどうか。ステージIAの肺腺がんは毎年CTスキャンをすれば、見つかることが多いです」
とは、東京放射線クリニックの柏原賢一院長。
「ただ、今回、点ぐらいの大きさだと報じられていますが、5ミリほどだと、仮に影が見えたとしても、がんと診断するのは難しい。病理検査をするにも、CTを見ながら針を刺して細胞を取り出さなくてはならないからです。毎年、検査を受けていたので、影の変化で診断したのかもしれませんが、あまりに小さいとそれすらも難しいはず」
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