両陛下ご旅行中止 「中禅寺金谷ホテル」へのキャンセル料は?

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「ネットプレーよりストロークです」

 5月20日、皇居でアルゼンチンのマクリ大統領と会見された天皇陛下は趣味であるテニスのプレースタイルを問われ、こう答えられた。一時の風邪からすっかりお元気になられた様子だ。

 宮内庁担当記者の話。

「本来であれば、17日から2泊3日の予定で、栃木県の日光へ私的旅行におでかけになる予定でした。日光は先の大戦で陛下が疎開されていた場所。これまで2度、計画されていたものの、熊本地震などの災害で中止となっており、皇后陛下と共にご訪問を楽しみにしていました。風邪は軽度とはいえ、慎重を期して15日の段階で中止することになったのです」

 すぐに回復され、冒頭のようにご公務に復帰された。

「日光行きは来夏の那須での静養時に日帰りか、退位後にゆっくり行かれるか。いずれにせよ、だいぶ先になるでしょう」(同)

 地元でも落胆の声が聞かれるそうだが、はて、突然の行幸啓の中止にホテルへのキャンセル料はどうなるのか?

「今回、陛下は中禅寺湖を望む中禅寺金谷ホテルに連泊するご予定でした。同行者は40から50名はいたでしょう。キャンセル料を宮内庁が払うかどうかは、ケースバイケース。ホテル側との相談によります」(同)

 そのホテルに聞くと、

「キャンセル料はノーコメントとさせてください」

 というものの、さる関係者はこう語る。

「キャンセル後、全部屋をオープンにしても一般の宿泊客は数組に留まりました。というのも、中禅寺金谷ホテルは全57室。数十名が泊まるとなれば、警備上の問題が生じますので、全館貸切の予定だったのです。全室の宿泊料は数百万円にも上るでしょう。支払われたとすると、キャンセル料は宿泊料の30%。ホテルへも2日前の連絡でしたから」

 関係者に迷惑をかけたことに、陛下は心を痛めておられるという。

週刊新潮 2017年6月1日号掲載

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