嵐の大野智にピース・又吉が「袋とじの本」をおススメ
27日放送の日テレ系「嵐にしやがれ」に、2作目『劇場』を刊行したばかりのピース・又吉直樹が出演し、「又吉先生プレゼンツ 本を読まない人のための文学講座」を行った。
スタジオに又吉の本棚が再現され、そこから嵐のリクエストに応じて又吉が本をおすすめするコーナーでは、大野智の「ぼくほんと(本を読むと)眠くなる。なので目が覚める本を」という要望に応え、あるとても変わった本をセレクトし、嵐の5人を唸らせた。
又吉がセレクトしたのは、94年刊行の泡坂妻夫著『生者と死者―酩探偵ヨギ ガンジーの透視術』という文庫本だ。一見普通の文庫本なのだが、中を開くと本全体が14の袋とじになっているという、珍しい仕掛けが施されているのだ。ちなみに、この本の売り文句はこうである。
「この本は絶対に立ち読みできません。はじめに袋とじのまま、短編小説の『消える短編小説』をお読みください。そのあと各ページを切り開くと、驚くべきことが起こります――。そして謎の超能力者と怪しい奇術師、次々にトリックを見破るヨギ ガンジーが入り乱れる長編ミステリー『生者と死者』が姿を現すのです」
この思いがけない仕掛けには普段本を読むと眠くなるという大野も思わず驚きの表情。櫻井翔も「すげえ、どうやって考えたんだろう」と関心を寄せた。
番組内では他にも、失敗しない本の選び方や、比喩表現講座など、大の読書家であり作家でもある又吉ならではの視点で「読書」の魅力を伝えた。