メジャー制覇「宮里優作」の手首に輝く高級時計
宮里優作(Mike T/Wikimedia Commons)
5月15日の日経新聞朝刊を見て、「あれっ? やけに早いな」と首を傾げた方もおられるのではないか。
スイスの高級腕時計メーカー「リシャールミル」が、スポンサー契約を結ぶプロゴルファー・宮里優作(36)の優勝を伝える全面広告を掲載したのだが、彼が、自身通算5勝となる日本プロを制したのは、その前日のことだったのだ。
「宮里選手とは、一昨年4月からスポンサー契約を結んでいます」
とリシャールミルジャパンが説明する。
「15日の広告は4月末の中日クラウンズでの優勝を祝うもの。本当はその直後に出したかったのですが、あいにくゴールデンウィークに入ってしまい……」
たしかに、優作は中日クラウンズでも優勝している。広告の写真をよく見ると、掲げられたトロフィーはそのときのものである。
「ただ、次の試合がメジャーの日本プロで、しかも宮里選手の出身地の沖縄で開催されることから、“もしかすると”という思いを込めて、この日に掲載することに決めました」(同)
その“もしかすると”がもしかした、というわけだ。
「優作は、かねてより腕時計マニアで有名です」
と語るツアー記者が、一昨年秋、マスターズ覇者のバッバ・ワトソンが来日した際の逸話を披露する。
「石川遼の印象を問われたワトソンは“よく知っている。会うたびに髪型を変えている男だろ”と。加えて、優作についても“よく知っている。会うたびに違う時計を巻いてくる男だ”と。ちなみに、ワトソンもリ社と契約をしています」
同社によると、契約したアスリートたちは、耐久性を実証するために、必ず製品を身に着けてプレーすることになっているのだとか。むろん、優作も毎試合、リシャールミルを巻いてプレーしている。
なお蛇足だが、優作ご愛用のそれはお値段1598万円ナリ、である。